うなぎ養殖

2013年2月1日 環境省は、絶滅の恐れがある野生生物を分類した「レッドリスト」のうち汽水・淡水魚類の改訂版を公表。極度の不漁が続くニホンウナギを絶滅危惧種に指定しました。
 
 2012年の夏、ウナギの価格は高騰し、日本人が初めて減少して行くうなぎに危機感を持ち始めました。そして、初めてマダガスカルからも日本に向けてウナギの輸入が開始されました。
 
マダガスカルのうなぎは、アンギラ・モザンビカ種になります。ニホンウナギと同じぐらいのサイズになり、マダガスカルのウナギは、85%がモザンビカ種になります。
 
日本に輸出されたモザンビカ種の養殖を行っているところはマナンジャリー(首都アンタナナリボより600km)のモザンビカ マダガスカル社があります。数年前にRIPPLE FISHとして発足、マダガスカルとしてはかなり大規模な養殖施設を建造したが事業は思うように軌道に乗らず、2010年にモーリシャス人が買い取って、モザンビカ・ウナギの養殖を専門に行っております。
 水産局は稚魚の捕獲許可、輸出に関する許認可を発行しています。
  
養殖場は、マナンジャリー郊外にあり、24時間現職の警官2名が交代で警備をしており、構内への出入りには厳しいチェックが行われています。
施設は稚魚育成槽20、成長過程の養殖槽40から成るマダガスカルとしてはかなりの規模になります。
オーナーのモーリシャス人は現在モーリシャスに滞在しているようでマダガスカル人の代行が対応します。
但し、オーナーの許可なしでは施設に立ち入りが出来きません。
   
日本からは2011年6月下旬にNHKの取材班が来てインタビューに応じています。そのニュースがマダガスカルのウナギの知名度を上げることになりました。前後して日本からは数社が来訪し、成魚の買い付けが始まっております。しかし、この取引で、有名になった商社も、正式な契約は交わしておらず、輸出も数回というもので、日本でメディアに公表した大きな取引には至っておりません。
 
稚魚はパンガラント運河(東海岸の内側にタマタブからファラファンガナまで650km続く。淡水でうなぎなど淡水魚の宝庫)で10月から12月(または1月)まで捕獲できます。90%がモザンビカ種、残りは大型種です。
 
漁獲実績は年によって大きく異なり、また捕獲場所も一定しておりません。毎年数百キロから数千キロと言うことですが統計らしきものがなく、詳細は分からず、今後現地での調査が必要となります。
 
尚、パンガラント運河沿いの住民はうなぎは食料としてはタブーで食べない人が大半で、うなぎ資源は安定していると察します。
成魚を生体での輸出は台湾が多く、実績は2トン500。その他は中国(大型種)、ヨーロッパ向けになります。
 
日本からマダガスカルのアンギラ・モザンビカ種の買い付けを希望され、現地視察をお考えの業者様は、是非、御連絡下さい。
 
マダガスカルでは、フランス語が、共用語になります。商談などをスピーディーに正確に行うために、現地の代理人としてお使い下さい。当社は、首都のアンタナナリボに事務所を構えております。
 
 
ウナギ水槽
ウナギ水槽